教員のうつ病

仕事休んでうつ地獄に行ってきた【ブックレビュー#2】

今回紹介する本は「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」です。

上の画像の左のCDは、丸岡さんが地方アナウンサーだったときのCDです。視聴者プレゼントで当たって、今でも大切に持っています!

 

「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」はどんな本?

元日本テレビアナウンサー丸岡いずみさんが書いた本です。丸岡さんのプロフィール、ブログはこちらです⇩ 

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この本は、うつ病を経験した丸岡さんの自伝的エッセイです。内容は

  1. 地方の局アナから、キー局の看板キャスターに転身するまで
  2. うつ病発症~治療中の様子~回復するまでの記録
  3. 医師による寄稿、特別対談 

の3つの柱で構成されています。

 以前、丸岡さんの「休むことも生きること」という本を読んだことがあるのですが、今回紹介する本の方が、丸岡さんのうつ病発症から回復までの様子が詳しく書かれています。

サクッと読みたい人は「休むことも生きること」をおすすめします!

「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」を読んで心に残った3つ言葉

①(頭皮に発疹ができたのは)ストレスなどメンタル面が原因ではなく、現場で粉塵を被ったり、なかなか洗髪できなかったりしたせいだ(P.81)

②ストレスは、その人の性格にというより、体質の弱いところに作用する(P.131)

③何かひとつが悪かったというのではなくて、大きな流れの中でうつ病が起きた(P.213)

「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」を読んで心に残った3つの言葉について、詳しく解説していきます。

①ストレスなどメンタル面が原因ではなく、現場で粉塵を被ったり、なかなか洗髪できなかったりしたせいだ

 丸岡さんは、東日本大震災が起きたとき、いち早く被災地にかけつけ取材をしていました。

悲惨な現場に数多く直面し、メンタルの不調を感じるようになりました。そのはじまりは「頭皮中に発疹ができたこと」だったそうです。

しかし、このとき丸岡さんは『頭皮に発疹ができたのはストレスなどメンタル面が原因ではなく「現場で粉塵を被ったり、なかなか洗髪できなかったりしたせいだ」』と思ったそうです。

うつ病は、気分がふさぎ込むなどといった心の症状だけではなく、体の症状として表れることがあります。

わたしも、心より先に体の調子が悪くなりました。

 体の症状とは、頭痛、肩こり、胃痛、吐き気、だるさ、発疹、下痢などです。

これらの症状がでると「内科の病気では?」と思って内科にかかり、うつ病の発見が遅れるのです。

めまいがしたので内科や耳鼻科に行きましたが「異常なし」と言われ、不治の病なんじゃないかと思っていました… 

②ストレスは、その人の性格にというより、体質の弱いところに作用します

 この言葉の続きを、本より引用します。 

ストレスは、その人の性格にというより、体質の弱いところに作用します。同じようなストレスを受けても、うつ病にはならずに胃潰瘍や帯状疱疹になる人もいれば、がんになる人もいる。そういうふうに考えると分かりやすいでしょう(防衛医科大学校病院院長・野村總一郎医師 談)。

わたしはストレスがかかると、胃が痛くなります。しかし、周りには「お腹を下す」という人もいましたし、「食欲がなくなる」という人もいます。

この状態がもっと重症化したとき、メンタルの不調になる人もいれば、髪が抜ける人もいるし、胃潰瘍や帯状疱疹になる人もいるよなあ、と納得したのでした。

 ③何かひとつが悪かったというのではなくて、大きな流れの中でうつ病が起きた

 今までの生き方全体を考えたら、ある一定期間だけを切り取って、そのせいでうつ病になったというよりは、もっと全体を見た方がいいのかなと、今は思えます(丸岡さん談)

 わたしもそうだったのかもしれない!

寝る時間を削って授業を考えていた初任時代。同僚との人間関係に悩んだ時期。

うつ病を発症してもおかしくない状態は、過去にもありました。そのときは、たまたまなんとか切り抜けられただけでした。

そして今、たまたま発症しただけなのではないかと思いました。

「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」を読んだ感想

仕事が原因でうつ病を発症したわたしにとって、同じ女性で、仕事が原因でうつ病になった丸岡さんの体験談は、共感することが多かったです。

本の中で、こんな言葉があります。

他人から羨望の目で見られる「丸岡いずみ像を」壊さないように生きてきた

思い返せば、わたしも教員として「何でもできる人になりたい」と思っていました。

授業が上手な人と認められて、いずれ行政の仕事や大学の附属中学校に引き抜かれるような人物になりたいと思っていました。

でも、それは自分がなりたい自分ではなく、人にうらやましがられる自分になりたかっただけだと、今なら分かります。

自分の心の声に耳を傾けて生きていく大切さを、この本が思い出させてくれました!

 
体調が悪いときは、文字を追うだけで疲れますよね。そんなときは、アマゾンでこの本のKindle版(電子書籍)を購入して、スマホで読み上げてもらうといいですよ。
いまや本は「耳で聞く時代」です。
 

☟「本を耳で聞いてみたい!」という方は、こちらの記事をどうぞ☟

【忙しい学校の先生の味方!】AmazonAudible(アマゾンオーディブル)で『ながら読書』しよう! – 先生ライフ向上委員会

本日紹介した書籍情報

【書籍名】仕事休んでうつ地獄に行ってきた

【著者名】丸岡いずみ

【出版社】主婦と生活社

【出版日】2013年9月20日

【こんな人に】うつ病が良くなってきた人、仕事が大好きな女性、自分だけはうつ病にならないと思っている人

【キーワード】うつ病、うつ病体験談

【頁 数】223ページ

【目 次】

序  章 私、一体どうなっちゃうの?

第1章  私、走りすぎちゃいました!

第2章  私、交感神経ビンビンでした!

第3章  私、うつ地獄に行ってきました!

特別解説 うつ病の”ほんとう”(防衛医科大学校病院院長・野村總一郎)

第4章  私、うつ地獄から帰ってきました!

終     章 私、うつ病になって考えました!

特別対談 丸ちゃん、頑張りすぎたのだね(諏訪中央病院名誉院長・鎌田實)

おわりに 休むことも生きること

 

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