中学校の成績処理の仕方を、1から知りたい!
毎日授業をして、テストもやったけど、生徒の成績ってどうやってつけるんだろう…?
教員1年目の1学期、わたしはそう思っていました。
しかし日々の忙しさに追われ、人に聞くヒマもありませんでした。
成績をつける直前になってはじめて
- 成績のつけ方を知らないと、成績がつけられない
- 日ごろからデータを集めておかないと、正しい評価ができない
ということを知りました。
そこで今回は中学校の先生向けの成績の付け方を解説します。
中学校の成績の付け方の基礎知識
中学校の先生が成績をつけるときに、押さえておきたいポイントは4つあります。
- 成績は絶対評価でつける
- 成績は、4つの観点ごとにつける
- ABCの3段階で評価する
- ABC評価をもとに、12345の5段階で成績をつける
1)成績は絶対評価でつける
昔は、相対評価で成績をつけていました。
学年で成績が5の生徒が全体の何%、4の生徒が何%…と決まっていたのです。
しかし、今は絶対評価で成績をつけています。
生徒同士を比べずに、生徒ひとりの取り組みを見て成績をつけます。
2)成績は、4つの観点ごとにつける
各教科には、評価のための4つの観点があります。
- 関心・意欲・態度
- 思考・判断
- 技能・表現
- 知識・理解
それぞれの観点で、生徒の到達度をABCの3段階で評価します。
新学習指導要領では、4観点から3観点に変更になります。
- 関心・意欲・態度
- 思考・判断・表現
- 技能・知識・理解
3)ABCの3段階で評価する
4つの観点を、それぞれABCの3段階で評価します。
ABCの区切り方の例はつぎの表のとおりです。
3段階評価 | 課題の到達度 |
---|---|
A | 100~80% |
B | 79~30% |
C | 29~0% |
パーセントの区切り方は、学校で指定されていることがあります(例:Aが100~85%、Cが35~0%など)。
確認してから成績処理をしてください。
4)ABC評価をもとに、12345の5段階で成績をつける
ABC評価をもとに、12345の5段階で成績をつけます。
5段階の成績のつけ方の例は、つぎの表のとおりです。
4観点の成績 | 5段階評価 |
---|---|
AAAA | 5 |
AAAB | 5か4 |
AABB | 4か3 |
ABBB | 3 |
BBBB | 3 |
BBBC | 3 |
BBCC | 2か3 |
BCCC | 1か2 |
CCCC | 1 |
上のつけ方だと、3の幅が広くなっています。
成績の幅は、各学校で決められている場合があります。確認してから成績処理をしてください。
中学校の成績は、データをエクセルに打ち込んでつける
紙と鉛筆・電卓を使って、生徒の成績をつけることができます。
しかし何十人もの生徒の成績をつける場合、手計算は現実的ではありません。計算ミスも起きます。
そこで、エクセルで成績をつけるのが一般的なやり方です。
わたしの勤務校では、成績処理をするエクセルデータは、各自で作っていました。わたしが初めて成績をつけるときは、先輩教員のデータをもらいました。
- VBAを使って、成績処理を効率化したい
- マクロの組み方がいまいちわからない…
- でも勉強する時間はない…
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VBAプログラムを作ってくれたり、既存のVBAを修正してくれたりします。
VBAを一から勉強するより、得意な人に作ってもらった方が効率がいいですよ。
中学校の成績をエクセル処理するときに参考になる本・6選
エクセルで成績処理データを作る場合、たくさんの生徒のたくさんのデータを入力します。
学期ごとの成績を、最終的には1年間の成績として出さなくてはいけません。
そのため、きちんとしたエクセルデータを作っておく必要があります。
1)成績評価・学級経営で使うエクセル関数・計算式事典新装増補改訂版
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2)到達度評価・成績処理エクセルサンプルシートデータ集
3)教師のためのExcel VBA活用法
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4)成績管理から調査書作成までのExcel
5)中学絶対評価・成績管理のためのExcel
6)小学校版<エクセルVBAプログラム>「通知表」&「所見」作成ガイド
中学校の成績を効率的につけるには、日頃のデータ集めが大事!
今回は中学校の成績の付け方について解説しました。
という新任の先生もいるでしょう。
しかし、そのまま学期末を迎えると、自分が苦しむことになります。
成績の付け方を理解して、日々生徒のデータを集めていきましょう!
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