教員のうつ病

教員はなぜうつになる?学校の先生がうつ病にならないための方策7選

平成29年度、うつなどの精神疾患で休職した公立学校の先生が5077人もいました。

精神疾患で休職の教員、2年ぶり5千人台 長時間労働一因(1/2ページ) – 産経ニュースより引用

学校の先生にとって、うつ病は身近な病気になっています。

わたしも、仕事(中学校教員)が原因でうつ病になり、いまも治療をしています。

今回は、これから学校の先生になる人・いま学校で働いている人に向けて「学校の先生がうつ病にならないために気をつけるべき5つのこと」について解説します。

 

この記事は、私の経験に基づく考えをまとめたものです。あくまで参考として読んでください。

https://www.minajovo.com/online-counseling-cotree

 

 

うつ病の正しい知識を知る

わたしは自分がうつ病になるまで、うつ病が体の症状として現れることを知りませんでした。

落ち込んだり、死にたいと思うするのがおもな症状だと思っていました。ですが、うつ病といってもいろんな症状があります。

うつ病ではないときに、うつ病の正しい知識を知っておくことが大切です。

  塩野義製薬と日本イーライリリーがうつ病について啓発を行うウェブサイト「うつ病 こころとからだ」に、うつ病がどんな病気か・どんな症状があるかなどが詳しく書かれているので読んでみてください。

うつ病・こころとからだHP

 

 

学校の先生がうつになりやすい時期を知る

うつになりやすい時期=トラブルが起きやすい時期です。学校には、トラブルが起きやすい時期があります。

 その時期は、先生もこころとからだの体調を崩しがちです。6年間中学校で働いた経験をもとにまとめてみました。

 

1 年度初め

入学したり、クラス替えがあったり、担任が変わったりと変化の多いこの時期は、生徒同士の小さなトラブルが起きやすいです。

 

2 生徒が学校生活に慣れてきた頃

6月に入ると、新しい環境にも慣れてきます。そういうときに生徒同士のトラブルが起きます。この時期に「ツイッターやラインで悪口を言われた」という指導をしたことがあります。

 

3 学校行事中・終わった後

先生の目が届かないところで活動することもあるので、そういうときに集団で嫌がらせ・悪口などのいわゆる「いじめ」が起きることがあります。

 

4 2学期の9・10・11月

これは 私の経験から思う事なので、すべての人に当てはまるわけではありません。

しかし、私が思うに「9・10・11月は、1年の中で最もトラブルが起きやすい時期」です。

理由は以下の5つです。

  1. 2学期は長いので、中だるみする
  2. 学級でのグループや力関係が決まってくる
  3. 1学期に無理していたことが爆発する
  4. 学級で力を合わせないとできない行事(文化祭)がある
  5. 夏から秋にかけて、精神的に不安定になる(生徒、保護者、教員)

 トラブルが起きやすい時期を知っていれば「この時期が終われば落ち着くから、もう少しだけ頑張ろう」と思えます。

 

 

うつ病のきっかけになるトラブルを知る

 毎日楽しく悩みもなく過ごしているなら、うつ病にはなりません。うつ病のきっかけになるトラブルが起きるから、うつ病になるのです。

うまくいかない例は人の数だけありますが、私の経験からいうと、4つのパターンに分けられます。

  1. 生徒とうまくいかない
  2. 保護者とうまくいかない
  3. 同僚とうまくいかない
  4. 管理職とうまくいかない
https://www.minajovo.com/bougen

 

 

「これってうつ?」というサインを見逃さない

私の経験では、うつ病は突然なるものではなく、無理が重なって徐々に調子が悪くなる病気でした。

なので、いま振り返ってみると「これってうつ病かな?」という体からのサインはずっと出ていたのに、見過ごしていました。私の体が出していたうつ病のサインを紹介します。

  1. 教室に行きたくない
  2. 生徒が悪いことをしていても注意できない(声が出ない)
  3. 授業をする前から「どうせ今日も授業がうまくいかないんだ」と思う
  4. 授業の流れや生徒指導について、いい考えが浮かばない
  5. 学校で怒った嫌な場面ばかり思い出す
  6. 自分で自分を否定し続ける
  7. 寝つきが悪い
  8. 夜中に何度も起きる
  9. 寝ても疲れがとれない
  10. 涙が止まらない

このサインは人それぞれです。あてはまるからうつ病、あてはまらないからうつ病ではないということではありません。

こころやからだが何かおかしいと思ったら、自分で判断せずに病院で診察を受けてください。

うつ病のセルフチェックはこちらから

 

 

「もうダメだ」となる前に対処する

うつ病にならないための対処法はいろいろあります。簡単にできるものから紹介します。

 

1 体を休める

  • 夜遅くまで学校に残らず、早く帰る
  • たくさん寝る
  • 土日は仕事をしない

仕事量が多い学校の先生ですから、なかなか難しい部分もあるとは思いますが…。

だからこそ、意識して休まなければいけません。

 

2 人に相談する

  • 信頼できる人(家族、友達、恋人など)
  • 同僚
  • 管理職

自分ひとりで悩みを抱え込んでしまってはいけません。人に話すことで楽になることもあります。

 

3 学校を休む

思い切って、1日年休を取ってみましょう。学校から離れることで、気分がリフレッシュされることもあります。

 

4 カウンセリングを受ける

私は体調の異変を管理職に伝えたところ、生徒のカウンセリングを担当している臨床心理士を紹介してもらいました。そして学校も公認で月に2回カウンセリングを受けました。

他にも、公立学校共済組合「教職員電話健康相談24」という事業を行っています。

共済組合に加入している人なら利用できます。

教職員電話相談24はこちら

 

5 病院に行く

受信する科は、精神科または心療内科です。

どんな場所なんだろう…とドキドキするかもしれませんが、内科や眼科など、他の科に行くのと変わりません。

ただし、予約が必要だったり、評判のいい病院は診察までに数日~数ヵ月待たなければいけないこともあります。

初めて診察を受けるときは、お医者さんとじっくり話をするので時間がかかります。

https://www.minajovo.com/seisinka

 

6 数週間休む

私の知っている人では、管理職と相談した結果、1週間休んだり2週間休んだりした人がいました。

 

7 休職する

私の経験では、最初の1カ月は病休、2カ月目からは休職という扱いになりました。

この場合、医師の診断書も必要です。

 

 

 まとめ

私は「自分はうつ病にはならない」と思っていました。でも、様々な条件が重なってうつ病になってしまいました。

うつ病は、誰もがかかる可能性のある病気です。

そして、私がうつ病になった経験から思うことは、うつ病になっても治療すれば楽になるということです。

うつ病になったら人生が終わる、なんてことはありません。怖がりすぎないで。

うつ病を正しく理解することで、あなたが健康に働き、充実した人生を送っていくことを心からお祈りしています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

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