教育書レビュー

策略 ブラック学級作り 子どもの心を奪う!クラス担任術【教育書レビュー #3】

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教育書レビューも第3回になりました。

今回紹介する本は「策略 ブラック学級作り 子どもの心を奪う!クラス担任術」です。

★合わせて読みたい★

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策略  ブラック学級づくり  子供の心を奪う!クラス担任術はどんな本?

中村健一さんという現役教師の方が書いた本です。

中村さんは、著作がたくさんあります。

タイトルにある「ブラック」の意味は「教師は生徒の前に立つときに、腹黒く作戦を立てろ」ということです。

中村さんは、本書の中でこう書いています。

プロの教員ならば、「感情」を排除して「策略」を巡らせなければならない。 策略を立てる理由は「学級崩壊させないため」

本書では、41個の「策略」が紹介されています。

私が読んでいてビビっときた3つのポイント

①よくある教育書には書かれていない言葉が載っている

トピックのタイトルを読むだけで、この本がよくある教育書とは違うことがわかります。

★授業に関する言葉★

 86ページ「自分の授業スタイルなんて捨ててしまえ」

 74ページ「全員は無理だと諦めよ」

タイトルだけでは、この言葉の本当の意味はわかりません。ぜひ本を手に取って確認してください。

特に私は「自分の授業スタイルなんて捨ててしまえ」という言葉にシビれました。

わたし自身が赴任先で、前任校でうまくいっていた指導法を捨てきれなかった経験があるからです。 

「ずっとこの方法で教えてきて、結果も出してきたのに、どうして通用しないの?」

「このやり方で理解できない生徒が悪い」

「こんな生徒に育ててきた小学校の先生が悪い」

なんて思ったこともありました。

どんなに優れた指導法であっても、目の前の子どもたちにフィットしていないのであれば意味がありません。この本を読んで「授業スタイルを捨てる」ことの大切さを改めて感じました。

②学級崩壊を経験した人の言葉が載っている

中村さんは、指導困難校での指導も経験されています。

この本では、学級崩壊についてのトピックもあり、タイトルだけでも学びがあります。

★学級崩壊に関する言葉★

 145ページ「崩壊学級の特徴は自らの手で潰せ」

173ページ「崩壊したら、戦わず、凌げ」

161ページ「ほうれんそう」で責任を逃れよ

特に「崩壊したら、戦わず、凌(しの)げ」というのは、私自身もっと早く知りたかった言葉です。

生徒指導関係で学級が落ち着かないとき、私は「学級が落ち着かない原因を明らかにしなくてはならない」「生徒の間違っている考え方は正さなくてはいけない」と思い、生徒指導をしました。

でも、あまりうまくいきませんでした。生徒は反発して、学校や先生に不信感を持ちました。

学級崩壊までいってしまったら、凌ぐというやり方は、教師が心を病まないために大切な考え方です。

学級経営に関する「策略」がたくさん紹介されている

学級経営は4月が勝負です。4月に決まったことは、あとから変更できないと思った方がいいです(これはわたしの経験から思うことです)。

この本では、4月に学級がスタートした時から気をつけるべきことが書かれています。

★学級づくりに関する言葉★

116ページ「4月は実にミニゲームを集中投下。実はルールを教え込む」
42ページ「片手にユーモア、片手にムチを」
111ページ「やんちゃくん」の2、3人は放っておけ

教師には、熱意が必要です。でも、熱意だけでは集団をまとめることはできません

集団をまとめるための「策略」を、この本で学びましょう。

これをやろう! 3つの実践ポイント

・自分はどんなキャラクターの先生なのか、同僚に聞いてみる

・自分のキャラクターに合った「策略」を考える

・自分が考えた「策略」がフィットしているか、目の前の子どもをよく見る

ひとことまとめ

先生として「腹黒な部分」な面を持つと、精神的に余裕をもって子どもと関わることができる。

本日紹介した書籍情報

【書籍名】策略 ブラック学級づくり 子供の心を奪う!クラス担任術

【著者名】中村健一

【出版社】明治図書

【出版日】2015年4月

【こんな人に】教員生活に慣れてきた人、生徒指導の変化球を身につけたい人

【キーワード】学級担任、生徒指導、学級崩壊対策

【頁 数】175ページ

【目 次】

はじめに

第1章 リーダーとして認めさせる集団統率術

第2章 「やんちゃ君」に反抗させない個別対応術

第3章 クラスをきっちりまわす仕事術

最後までお読みいただきありがとうございます!みなじょぼでした。

 

 ⇩「本を読む時間なんてないよ…」という方は、こちらの記事をどうぞ⇩

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